FPが教える20代が知っておくべき保険の基礎知識

保険
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こんにちは。ファイナンシャルプランナーの山中健史です。
早速ですが今回は保険についてお話していきたいと思います。皆さんが保険に対して持っているイメージは

  • よくわからない
  • 複雑で面倒くさい
  • 別に加入する必要ない

などなどあまり良いイメージを持っていないと思います。保険に入らなければっ!と思うのは車を購入した際に自動車保険に加入しないといけないと考えることが一番多いのではないのでしょうか。しかし、車も20代の方々は必要ない、レンタカーで十分と思われている事が多いと思います。

そうなると保険について20代の方々は考える機会が少ないのではないかと思います。実際に私が20代の時も保険について考えることはありませんでした。しかし、若い時に保険についての知識を持っていると、何かと得をすることが多くあります。

例えば生命保険や医療保険は若い時に加入しておくと掛け金が安く、家計にも優しくなります。20代の頃は貯金をしなければと思うけど、なかなか貯金が出来ないと思っているなら、貯蓄性のある保険商品に加入すれば満期を迎えた時にまとまったお金を貰うことができるという利点があります。

保険という金融商品を有効活用して人生を豊かなものにしていって頂ければと思います。

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そもそも保険ってなに?

分かりやすく保険を知ってもらうために今回は会話形式で説明していきたいと思います。説明する相手は大学を卒業して社会人になったばかりの結月(ユヅキ)さん22歳に登場して頂き、会話を進めていきたいと思います。

山中

結月さんは保険について考えたことはあるかな?

保険って複雑で面倒くさいってイメージがあるので深くは考えたことはありません。

確かに保険って複雑で種類も多くあるから何に入ったらいいのかわからないし、社会人になったばかりの時は保険について考えている暇はないよね。

はい。正直、保険に興味はありません。

でも保険に加入することは社会貢献に繋がっていって将来の自分への投資にもなると分かってもらえたら、保険について少しは考えてみようと思えないかな?

保険に入る事は自分の為になるということは理解できるのですが、社会貢献になるってどういうことですか?

保険に加入することが社会貢献にもなるという理由を知る為には保険がどういう仕組みで運営されているのかを知ればわかってもらえると思うので、保険の仕組みについて説明していくね。

保険は「万が一の時にお金を支払ってもらえるもの」というイメージはあるけど実際どのように運営されているか考えたことはないと思います。この機会に保険の仕組みについて知って頂き、保険に少しでも興味をもって頂ければと思います。まずは支払った保険料がどのように使われているのかを説明していきます。

保険に加入した際に毎月または年に一回支払う保険料は上記の図に示した様に大きく分けると純保険料と付加保険料の二つの構成で成り立っています。それではそれぞれついて詳しく説明していきたいと思います。

純保険料とは

純保険料とは事故が発生した際に保険会社が契約者に支払う保険金に充てるお金です。簡単に言えば多くの契約者からお金を集めて共通の大きな資金を作り事故が起きてしまった際にその大きな資金から保険金として支払うお金です。

付加保険料とは

付加保険料とは保険制度を運営していく上でかかる費用の部分になります。保険会社各社で保険料に差が出てくるのはこの部分で、純保険料は保険会社各社で差はあまり生まれません。

社費(経費)

社費とは保険会社が保険金を管理するための経費や契約等を行うために必要な費用です。保険会社も組織や保険制度を運営していくには資金が必要になるので、契約者から集めた保険料の中から捻出する必要があります。

代理店手数料

保険を販売するにあたり、ネット通販型の保険が普及し始めている現在も代理店制度を用いて販売活動を行っている保険会社も数多くあります。もちろん代理店も販売活動を行っていく為には資金が必要となりますので、仲介手数料をもらわければなりません。

そういった費用も保険料の中に含まれています。ネット通販型の保険会社は代理店を持たないため代理店手数料が削減でき、保険料が安く抑えられるといったメリットもあります。

利潤(会社の利益)

保険会社も慈善団体ではないので利益を追求する必要があります。その為に保険料から利益を捻出します。この利益も儲け過ぎてはいけないので、適切な利率を計算し金融庁の許可を得て付加保険料を決定しています。

社会貢献としての保険

保険料がどのような構成で成り立っているのかを理解して頂けると社会貢献としての保険加入という部分が少し見えてくると思います。保険制度は多くの人々がお金を出し合って大きな共有の資金をつくり、災害や事故にあった人に対して、その共有の資産から損失を補償する仕組みの事を言います。

その原理は「一人は万人の為に、万人は一人の為に」という相互助け合い、支え合いの精神により成り立っています。そう考えると保険に加入するという事は社会に貢献している行為であるとも言えます。

自分が事故に合うから、災害に合うかもしれないからと、お金を貯めて備えてる人ないないと思います。お金を貯めるなら家を買いたい、好きな物を買いたいと思って貯める方が殆どです。

それに車やバイク、自転車等で他人を傷つけてしまう場合の損害賠償の金額は数千万から数億円になることもあります。それを個人の収入で貯めるには限度があります。そんな、もしもの時の為に保険があります。

みんなで貯めた莫大な資産から保証してもらえるのです。
多少の保険料を払えば、その共有の資産を使わせてもらえる権利を得ることが出来るのです。自分の日常のリスクを軽減して安心した生活送ることができ社会貢献にもなると考えられれば、保険に対するイメージが少し変わってくると思います。

これまでの説明で保険という制度が社会貢献にもなるという事を分かってもらえたかな?

自分が支払った保険料が困った人の助けになるという仕組みがわかったので社会貢献になるという事はわかりました。でも実際、保険に加入するとなると、どんな保険に加入すればいいのかわかりません。

確かに保険は損害保険や生命保険といった種類が多く存在するので、何に加入知ればいいのかわかりませんよね。
それではどのような種類の保険があるのか分けて説明していきたいと思います。

保険の種類

保険には大きく分けて3つの種類に分類されます。

  1. 生命保険(第1分野)
  2. 損害保険(第2分野)
  3. 傷害疾病保険(第3分野)

生命保険、損害保険、傷害疾病保険という大分類の中に様々な保険商品が含まれています。また保険会社と言ってもすべての保険商品を販売できるわけではなく生命保険会社は第1分野と第3分野の保険を販売することができ、損害保険会社は第2分野と第3分野の保険を販売することができます。

ですので生命保険会社が損害保険を販売すことは出来ず、逆に損害保険会社も生命保険を販売することができません。第3分野のみ共通で販売することができます。わかりやすい表があったので以下に示します。

引用:T&N保険サービズ株式会社HP

なぜ、この様に販売できる保険商品が限定されているかというと、保険業法という法律で定められているからです、とだけお話しておきます。これ以上の知識はここで説明してもあまり役には立たないので割愛させて頂きます。

それではこの3つの保険商品について詳しく説明していきたいと思います。

生命保険

生命保険は第1分野とされる保険で死亡保険ともいわれます。大きく分けて生命保険の商品は以下の様になります。

  1. 終身保険
  2. 定期保険
  3. 養老保険
終身保険

終身保険は死亡保障が一生涯続く保険です。契約者が死亡したり高度障害になった時点で契約時に決めた保険金を受け取ることができます。契約期間が定められていないので生きている間は保障が続きます。

また途中で解約した場合、契約期間によって「解約返戻金」(解約した際にお金が戻ってくる)が受け取れるため、掛け捨てにならない保険です。支払い方法にも「終身払」と「有期払」の2種類から選べます。

「終身払」は生きている間、保険料を払い続けなければならない為、長生きすると払い込む保険料の総額は高くなります。保険料は有期払いに比べ安く、加入時の年齢に応じて計算され保険料は一生涯上がりません。

「有期払」はある一定の年数や年齢で保険料の支払いが終了し、以後の保険料は支払う必要はなく保障も一生涯続きます。しかし、「終身払」に比べると保険料は割高になります。ですが、長生きをした場合は「終身払」より「有期払」の方が払い込む保険料の総額は安くなります。

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定期保険

定期保険は定められた期間の間のみ死亡保障が受けれれる保険です。契約者が死亡したり高度障害になった時点で契約時に決めた保険金を受け取ることができます。期間が決まっており、解約時の返戻金が原則ない(あったとしても少額)為、保険料は割安となっている保険です。

定期保険にも支払い方法に「全期型」と「更新型」の2種類があります。
「全期型」とは契約期間中は保険料が上がることはなく、契約時の年齢応じて計算された保険料のまま満期まで保険料が一定となる契約方法です。

契約時の保険金は更新型に比べて高くなりますが、払い込む総保険料金額は更新型よりも少なくなります。若い時は収入が少ない為、全期型は負担が大きいかもしれませんが、長い目で見れば負担は少なくなります。

「更新型」は10年、15年後などに保険料の更新を行わなければならず、更新時の年齢に合わせて保険料が上がっていく契約方法です。全期型より若いうちに払う保険料は安い為、少ない保険料で大きな保障が受けられるというメリットがあります。

また、更新時の生活スタイルに応じて保障の見直しが出来るというメリットがあります。しかし、契約時と同じ保障内容で更新しようとすると、「全期型」に比べて保険料は高くなり、総支払保険料は高くなります。

養老保険

養老保険は契約期間が決まっている死亡保険で定期保険とそこは同じですが、違いは契約満期時に死亡保障金と同額の保険金が契約者に支給されるという点です。満期時まで健康で生きていれば死亡保障と同じだけの満期保険金が受けとれる為、貯蓄性のある保険であると言えます。

例えば、死亡保障1,000万円の養老保険に60歳まで加入すると、60歳まで元気に生きていれば60歳で1,000万円が死亡しなくても受け取れる保険になります。満期保険金がある為、生命保険の中で保険料は最も割高です。しかし貯蓄性がある保険なので老後の資金調達に適した保険です。

損害保険

損害保険は第2分野とされる保険です。大きく分けて損害保険の商品は以下の様になります。

  1. 火災保険
  2. 地震保険
  3. 自動車保険
  4. 賠償責任保険

損害保険の補償内容を簡単に表すと、偶然の事故によって損害が生じた場合に実際の損害額に応じて契約時に結んだ保険金額を限度に保険金が支払われるものです。対象となる事故によって加入する保険の種類が違います。

損害保険を簡単に言うなら、物に対する保険と考えて頂ければ分かりやすいと思います。それぞれの保険についてご説明していきたいと思います。

火災保険

火災保険は家や家財(家具や家電)に対する損害を補償する保険です。火災保険の対象となる事故原因は火災、風災、水災、破損、盗難などで、建物自体に対する損害と家財に対する損害の2種類に対して契約時に結んだ補償金額を限度に損害額を補償してくれます。

台風で屋根が破損してしまい修理が必要となった。雨で近くの川が氾濫してしまい、家が水びだしになり修理が必要となったなどの損害が火災保険の補償対象となります。地震により火災等が発生した場合、火災保険だけ加入しているだけでは補償されないので注意が必要です。

地震保険

地震保険は地震が起因となる事故に対して建物や家財を補償してくれる保険です。例えば地震が原因で家が火災になってしまったり、地震により津波が発生して家が流されてしまった場合に火災保険の補償金額の50%を限度に損害を補償してもらうことができます。

例えば火災保険で建物3,000万、家財1,000万円を補償する契約を結んでいたいた場合、地震保険では建物1,500万円、家財500万円がまでが補償金額となります。また、地震保険単独での契約を行うことが出来ず、必ず火災保険とセットで加入しなければなりません。

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自動車保険

自動車保険と言っても2つの保険で成り立っています。一つ目は自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)「強制保険」とも言われています。2つ目は「任意保険」これがよくテレビCMで流れている自動車保険と言われている保険です。

自賠責保険は強制保険と言われる通り、車を運転する為には必ず加入しなければならない保険で、自賠責保険に加入しなければ車検を取ることができないので必然的に車に乗ることが出来なくなります。

自賠責保険は被害者救済の為に作られた保険で国が運営しています。補償範囲は人身事故のみで、事故により相手が死亡してしまった場合の補償額は3,000万円まで、ケガの場合の治療費は120万円までと定められており、それを超える賠償が発生した場合は、加害者が賠償しなければなりません。

自賠責保険の補償金額を超えてしまった場合に補償してくれるのが任意保険である自動車保険です。
対人に対する賠償はもちろん、相手の車や物、自車両、運転している人や搭乗者に対する損害に対しても補償してくれます。

加入者のサービスでロードサービスなども任意保険に加入すると受けることができます。自動車を運転するなら必ず任意保険にも加入することをお勧めします。

賠償責任保険

日常生活の中で他人にケガを負わせてしまったり、お店や他人の物を壊してしまい、相手から賠償を求められた際に賠償金額を補償してくれるのが賠償責任保険です。最近では自転車による死亡事故が多くなっている事ことから行政で賠償責任保険に加入することが義務化されている地域もあります。

補償金額は1億円から無制限まで選ぶことが可能です。人を自転車で引いて死亡させてしまった場合は数億円の賠償を求められるケースも増えてきているので無制限で加入することをお勧めします。

傷害疾病保険

傷害疾病保険は第三分野とされる保険です。大きく分けて傷害疾病保険の商品は以下の様になります。傷害保険、医療保険、がん保険、介護保険、海外旅行保険等がありあます。

  1. 傷害保険
  2. 医療保険
  3. がん保険

傷害疾病保険は生命保険と同様に人に対する保険になります。生命保険と何が違うのかそれぞれの保険についてお話していきたいと思います。

傷害保険

傷害保険は日常生活の中でケガや交通事故で入院や通院をしたり、不慮の事故で死亡してしまった場合に補償を受けられる保険です。階段から落ちて足の骨を折ってしまい、病院に入院して、退院後は通院したなどの治療費を契約時に定めた日額補償金額を入院日数や通院日数に応じて保険金を受け取ることができる保険です。

例えば、入院日額3,000円、通院日額1,000円の傷害保険に加入し10日入院、12日通院した場合に受け取れる保険金は3,000円×10日+1,000円×12日=4,2000円が保険金として支払われます。

医療保険では入院を伴う通院でないと通院費用は貰えませんが、傷害保険の場合は通院のみの治療でも通院費用を保険で補償して貰えます。

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医療保険

医療保険は病気やケガで手術や入院、通院をした際の治療費を補うための保険です。医療保険は「手術給付金」「入院給付金」「診断給付金」などが主な保障内容になります。

「入院給付金」とは病気やケガで入院した際に入院に数に応じて給付される保険金です。
例えば入院日額5,000円の医療保険に加入した場合、20日間入院すると5,000円×20日間=10,0000円が給付されることになります。

入院日額は7,000円、1万円など選ぶことが出来ますが、保障額が上がるほど保険料も上がっていくので無理なく支払っていける保険料で検討していきましょう。

「手術給付金」とは病気やケガで手術を行った際に支払われる給付金です。入院日額の40倍、20倍、10倍など病気の種類によって倍率が変わる為、給付金額が変わります。

例えば、心筋梗塞と診断され手術を受けた場合、心筋梗塞の給付倍率が40倍で入院日額5,000円の医療保険に加入していた場合、5,000円×40倍=20万円を手術給付金として受け取ることができます。

「診断給付金」とは癌や心筋梗塞、脳梗塞と診断されると給付金が受け取れる保障になります。例えば、特定疾患診断給付金300万円が支給される医療保険に加入していた場合に、医師から保険会社が指定する特定疾病と診断されると300万円が支給されます。

また、医療保険にも生命保険と同様に保障期間が「終身型」と「定期型」の2つの種類があり支払い方法も「終身払」と「有期払」の2種類があります。仕組みは生命保険と同じなので説明は割愛させて頂きます。

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がん保険

がん保険とはその名の通り癌に関する手術や治療を受けた際に「診断給付金」や「入院給付金」が受け取れる保険です。癌に特化した医療保険と考えて頂ければ分かりやすいと思います。

内容としては医療保険と同じですが、癌治療特有の放射線治療や抗がん剤治療などの費用も一定額保障してくれるのが特徴です。

まとめ

一気に色々な保険についてお話してしまったけど、わかってもらえたかな?

全てを理解するのはまだ難しいですが、何となくは理解できました。

一度に保険について理解するのは難しいと思うので、これからそれぞれの保険について詳しく記事にしていくから付き合ってもらえたら嬉しいな。

わかりました!私もこれから少しずつ保険について勉強していきたいと思います。

今回の記事のまとめとして押さえておいてもらいたい内容は2つです。
①保険には3つの分野がある。

1、生命保険(第1分野)

2、損害保険(第2分野)

3、傷害疾病保険(第3分野)

②保険制度は相互助け合い、支え合いの精神により成り立っている

これだけは覚えておいて頂ければと思います。

ありがとうございました。

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