これだけ知っておけば大丈夫!FPが教える自動車保険の基礎知識

保険
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こんにちは!ファイナンシャルプランナーの崇司です。

今回は知っているようで良くわからない。自動車保険の基礎知識についてお話したいと思います。

現在、私は保険業を営んでいるのですが、営業をしていると、日常使う自動車保険について意外とお客様は補償内容について理解をされているない方が多いなと実感することがあります。
現在はネット通販型自動車保険が保険料が安く人気ですが、安い事には理由があると思って頂いた方がいいです。

通販型は補償内容について自分で決めて契約しなけらばならず、その一つ一つの補償内容について細かく考えて入る方は少ないのではないでしょうか。

安い保険料という事は補償内容が安くなるように免責金額があったり、弁護士費用特約がついていなかったりと補償範囲を狭めている可能性が高いです。それでも自分は事故に合わないから保険は最低限でいいんだという方はそれでいいのかもしれませんが、事故に合ったときに痛い思いをされてしまう可能性が高いと思います。
現に通販型に入っていたお客様で、事故に合って痛い思いをされ、代理店経由で保険に加入される方も最近多いです。

やはり保険代理店はどんな補償に最低限入っておけば事故に合ったときに困らなくて済む補償をしっかり選んでお客様に保険加入をして頂きます。
しかし、保険は事故に合わなければお金を捨てていると思われているお客様が多いのも事実です。

その為に少しでも安い通販型に加入されるのだと思います。そうであるならば自動車保険の補償内容についてご自身で勉強されなけらばならないと思います。
そんな方々に向けて事故に合ったときに困らない補償内容について自動車保険の基礎知識をお話ししたいと思います。
また、人生で初めて自動車を購入し、自動車保険に入らなければいけないのは分かっているけど、どんな補償を選べばいいのかわからないという方にも参考にして頂けると思います。

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目次

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自動車に関する保険は2種類の保険から構成されている

自動車に関する保険は大きく分けて2種類の保険から構成されており、自賠責保険と任意保険(自動車保険)です。
それでは自賠責保険と任意保険はどう違うのかをご説明したいと思います。

自賠責保険とは

自賠責保険は車やバイクを乗る人は必ず加入しなければならない強制保険です。自賠責保険は国が運営してる公的保険です。

自賠責保険の目的は交通事故被害者の保護を図るためのもので、注意しなければならないのは、自賠責保険だけに加入していても相手の自動車の破損やガード―レール、信号機などの
対物とされるものは補償されません。

自賠責保険に加入していれば対物も補償されると勘違いして任意保険に加入していない方が事故を起こしてトラブルになることがあります。対物を補償してくれるのは任意保険だけと覚えておいてください。
また、自賠責保険は対人のみを補償していますが、その対人補償の保険金額にも限度があります。補償金額について下記表にまとめます。

事 由 支払い限度額
死亡により傷害 3,000万円
後遺症により障害 4,000万円(常時介護が必要な場合)
傷害による障害  120万円

通常、相手を死亡させてしまった場合は億単位で賠償請求がくる場合がもあり、
自賠責保険の補償限度額3,000万円では補償しきれない為、任意保険に加入しリスクを小さくする必要があります。

任意保険(自動車保険)とは

任意保険とは世間一般的に言われている自動車保険の事です。こちらは自賠責保険と違い保険会社が運営し管理する保険です。

先ほど、自賠責保険でお話しした通り、対人賠償金額が3,000万円以上を超えた場合に任意保険に加入しておけば任意保険から賠償金額を補償してもらう事ができます。また任意保険の場合は自賠責保険と違い対物を補償してもらい事ができるので相手の車やガードレールなどに追突して修理費を請求された場合も安心です。

任意保険は対人・対物補償の他に保険会社独自の補償内容があり、もしもの時の補償を手厚くサポートしてくれるサービスが充実しています。その中で代表的な補償を紹介します。

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対人・対物賠償保険(賠償責任保険)

相手側に対して補償する保険(賠償責任保険)が対人・対物賠償保険になります。通常は対人・対物補償は無制限で加入することを強くお勧めします。

先ほども言いましたが対人は億単位で損害賠償を求められることがあるので月数百円の違いで無制限にしなかったことから、補償保険金を超えてしまった部分の高額な賠償金を一生支払わなければならなくなるリスクを考えれば、かならず対人と対物は無制限で保険契約をしましょう。

また、車対車の事故の場合は過失割合というものが発生します。100-0や8-2などという言葉を聞いたことがあると思いますが相手が100%悪い事故の場合は100-0と言われ、相手の保険ですべてケガや車の修理を行ってもらえます。

8-2の場合は相手が8割悪く自分が2割悪い場合に自分が被った被害の総額の80%は相手の保険で補償してくれますが20%は自分の保険を使うことになり、また相手が被った被害の総額の20%は自分の対人・対物補償保険を使って補償します。

逆の場合ももちろんあります。この割合は双方が保険に加入している場合はの互いの損害保険会社が相談をして決定します。

人身傷害保険(傷害保険)

人身傷害は自分側に対して補償される保険です。対人賠償保険は相手のケガは補償してくれますが、自分自身のケガは補償してくれません。

その際に加入しておくのが人身傷害保険です。
保険会社によって補償金額は違いますが、自動車事故で死亡した場合や後遺症になってしまった場合は、搭乗している人数×3,000万円、4,000万円など自身の車に搭乗している全員を補償してくれる保険です。補償金額は契約時に決めて加入します。

ケガの場合は契約時に結んだ補償金額内でかかった費用を実損払いで補償してくれます。
また現在は特約で車外自動車事故補償特約というものがあり、車を運転していなくても、歩行中に車に引かれてしまった、自転車に乗っていたら自動車に接触してケガをしたなど車外で起きた自動車事故に対しても補償してくれる保険があります。

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車両保険

車両保険は自分の車の補償をしてくれる保険です。対物賠償保険は相手の車は補償してくれますが、自分の車は補償してくれません。その際に加入しておくのが車両保険です。
車両保険に加入するか加入しないかで保険料が大きく変わります。車両保険に加入する際は自分の車の価格を補償金額として設定します。

例えば新車で200万円の車を購入した場合は,

200万円を補償金額として加入し、車が大破して全損になった場合は200万円が保険金として受け渡され再度新しい車を買う際の資金にすることができます。
もちろん車は年数が経過すれば価値が下がるものですので、契約を更新する際は車両価格を見直して再設定する必要があります。

また、保険会社によって車両保険の補償範囲が決められており自損事故や当て逃げ事故は補償しませんという場合があり、補償範囲を制限することで保険料を安くしています。
自損事故も全部補償してほしいという場合は注意が必要です。

また特約でレッカー費用や事故や故障で車を修理工場にもっていかなければならず、その間の代車を補償してくれる代車特約などもあります。

その他の特約

自動車保険にはいろいろな特約が用意されており、その中でも必ず付帯してほしい特約を紹介します。

個人賠償責任補償特約

現在、自転車で歩行者を引いてしまい死亡させてしまったり、けがをさせてしまう事故が急増しています。
そんな時に被害者に対しての損害賠償を補償してくれるのが個人賠償責任補償特約です。これは自転車事故に限らず

相手に対してけがをさせてしまったり、物を壊してしまったりと日常生活でおきた事故を補償してくる保険です。
こちらも必ず補償金額は無制限で加入をお勧めします。

弁護士費用特約

弁護士費用特約とは対人・対物賠償保険の時にお話ししましたが、過失割合を保険会社同士で決定する際に折り合いが付かず示談が長引きそうな時に弁護士が間に入って示談を進めてくれる費用を補償した保険です。

過失割合に関わらず、相手が自賠責保険しか加入していない場合に保険金を請求する示談交渉で折り合いが付かない際にも弁護士が示談を進めて解決してくれる費用を補償してくれる特約です。
何かと自動車事故はもめることが多いので弁護士費用特約は付帯することをお勧めします。

意外と理解できていない自動車保険の用語集

自動車保険のパンフレット等を見ていると専門用語が出てきてなかなか理解できないことが多いと思います。
その様な専門用語をピックアップして説明したいと思います。

等級制度

自動車保険には無事故・有事故それぞれの契約者に対して等級制度を設けて公平性を保っています。事故がない契約者には保険料を割引し、事故が多い契約者に対しては保険料を割り増しをしています。

通常は6S等級からスタート(条件によっては7S等級から始まる場合もある)し、無事故の場合は毎年1等級ずつあがり最高20等級まであります。20等級になる為には14年間無事故を貫き通さなければなりません。その分割引率も大きいです。

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記名被保険者

記名被保険者とは契約者とは違い、車を一番運転する人を記名被保険者に設定します。通常は契約者と記名被保険者は同一の場合が多いです。しかし保険料を支払う義務が発生する契約者が父親で車を運転するのは息子という場合があります。

つまり保険料を払ってくれるのは父親でその保険料を払っている車に一番乗るのが息子という場合の時は契約者と記名被保険者が別になります。

本人・夫婦限定

本人・夫婦限定とは補償される運転者の範囲を指定し、保険契約をしてる車に契約者本人か配偶者がが運転して事故を起こしてしまっても補償しますというものです。運転者を限定することで保険料を割引することができます。

また本人・夫婦限定の他に限定をせずだれが運転しても補償しするという加入方法もあります。
親戚や友人に車を貸した際に事故を起こされてしまった時でも補償を受けることができます。他人に貸し出すという場合があるので保険料は上がってしまいます。

年齢条件

本人・夫婦同様、年齢で運転者を限定します。若い運転者の場合は事故率が高い為、割引は少なく年を重ねるほど保険料を割引します。
年齢条件の範囲は保険会社によって違いますが、制限なし、21歳以上、26歳以上、35歳以上という条件範囲が設定されている場合が多いです。

まとめ

今回は意外と知らない自動車保険の内容についてお話させて頂きました。
保険は色々と細かな条件や補償内容があるので複雑ですが、今回お話しした内容が分かればネット通販型自動車保険で加入する場合に役立つと思います。

それでもやはり不安という方は私の様な保険代理店に相談されるのが一番確実で安心して保険に加入できると思います。
自動車保険でわからないことや相談したいことがあればコメントや問い合わせフォームまでご連絡頂ければ私の方でも回答させて頂きます。

 

 

 

 

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この記事を書いた人
崇司

初めまして!猫がいる🐱損保生保代理店 の代表取締役を務めさせて頂いております。崇司と申します。 AFP(日本FP協会認定)として20代、30代の方々に向けてお金や保険、ライフプランなどの情報を配信していきたいと思います。

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